~今期のサンプリングはスケート文化の発展に一役を買った重要キーパーソン~
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ILLCOMMONSのコレクションで欠かせない物
それは”サンプリング”
毎シーズンごとのテーマに沿った
サンプリングネタを必ず組み入れるので
4シーズン目ともなると
それがだいぶ浸透して来て
リリースする前から
今期ももちろんサンプリングありますか?
楽しみにしてます!と言ってもらえるようになり
少しづつILLCOMMONSの世界観が根付いていっているのを
実感し、嬉しく思っております!!
サンプリングとは
NYが生んだカルチャーであると言う事
だからILLCOMMONS NEWYORKと名付けたからには
半端ないこだわりがあります。
僕がサンプリングをやる理由やルール
”サンプリングは超えて行け”などの
こだわりは散々このブログや店頭でも語ってきたので
あえて今日は語りませんが
お忘れな方はぜひ
過去のブログで再確認してください・・・・・
まぁこういった感じで今期も
このNYが生んだカルチャー”サンプリング”を
使ったアイテムをリリースしようと
制作に取り掛かるのですが
去年の冬に超圧倒的、絶大な完成度で支持を受けた
チャンピオンサンプリングのパーカーを
超えるのは非常に至難の技であり
その生地選びからまずは過去の自分を超える戦いがスタートします。
過去の名作、過去の自分との戦い
それに挑んだ
今期の新たなる”名作”が誕生するまでの
制作の秘話を今日は赤裸々に明かしたい
貴重な制作過程をお見せしたいと思っています!!
お付き合いください。
まず取り掛かったのはサンプリングの”ネタ”選び
スケートと言う題材で
スケートに関連する何をサンプリングのネタに選ぶか
これはあっさりと決まりました。
ご存知の通りサンプリングのネタとしてチョイスしたのは
Z-BOYSの登場で70年代に巻き起こったスケートブームが
やや落ち着きを見せた80年代
とある雑誌がサンフランシスコに誕生します
それがこの”スラッシャーマガジン”
まだなかったスケートボードに特化した雑誌として
多くの若者が熱狂し、また新たなるスケートブームの発展に
一役を担った重要キーパーソン
今なおその創刊は続く
まさにレジェンド級のスケート雑誌
このスケート文化への貢献度から迷うわず
このスラッシャーをサンプリングさせて頂く事にしました!!
このスラッシャーは雑誌の販促のために雑誌飲みに留まらず
アパレルなどのグッズも多数リリースしていく事になります。
そのスラッシャーの冬の定番といえばパーカーって事で
今期はスラッシャーサンプリングパーカーの制作に取り掛かります。
で決まったのは”スラッシャーの原点である80年代風のパーカー”
いわゆるスラッシャー初期のパーカーをサンプリングして超えていく!!
このテーマで挑んでいく事に決めスタートしました!!
で次に臨んだのは生地選び
”サンプリングは超えて行け”のルールのもと
もちろん本家スラッシャーを超えるパーカーを
と言う流れになるのですが
正直雑誌の販促として出している洋服なんで
失礼だけど、その質を超えるのは簡単で・・・。
じゃその壁は楽勝にクリアーじゃないかと思うかもしれませんが
そこに立ちはだかったのは過去の自分と言う新たなる壁でした
去年の冬のサンプリングパーカー”チャンピオンパーカー”を超えなければならない
これは自分にとって最高難易度の試練でした。
表面はツルツルと光沢のある上質さ、そして裏地はフカっと暖かいフリース系統の素材
正直今までのやり方ではあれは超えれないと思った俺は
生地の本質を作るコットン、いわゆる綿から
辿りその生産地を辿っていく事になります。
綿はその環境や気候に大きく左右され
正直、いい綿が作れる国は限られています。
ちなみに残念ながら日本はいい綿が作りにくい国です。。。
そして辿りついたのがある綿の生産国
この国は80年代以降上質な綿の生産国として名をあげ
ファッション業界で大きな支持を受ける国
その国に僕は直接、最高の綿を求め
行こうと試みます!!
その国はここでは企業秘密なんで開かせませんが
店頭では聞かれたら全然教えます!!
みんなの勉強になるならば!!
しかしその国は治安等、様々な政治理由で
ビザを取得しないと入れないと言う壁に直撃し
行くことは出来ず、
次の手、僕の幅広い世界の人脈、いわゆるツテとコネを生かして
その国の工場、いわゆるファクトリーを紹介して頂く事となりました
見事にその工場は僕の描いていた理想の生地を用意してくれました
続いてはデザイン。
スラッシャーと言えば黒やグレーと言った
言ってしまえばシンプルなボディにロゴを入れたパーカーやTシャツを
だすブランドで正直カラーリングにこだわったものはほとんどリリースしません。
よって俺はあえてカラーリングを多用した
オリジナリティーのあるカラーボディで
サンプリングして行こうと
で80年代と言うキーワードをこのパーカーのテーマにおいていたので
80年代→古着、ビンテージ→リメイク
と言う言葉が湧き
リメイク風の左右違うカラーのスウェットをつなぎ併せたような
スウェットを作ろうとなります。
続いて選ぶのはその左右のカラーリング。
まぁ無限大に色の組み合わせなんて出来るんで
これも様々なパターンをファクトリーに依頼して
サンプルをあげ続け
今期のILLCOMMONSのスタイリングにマッチする
3色のカラー組み合わせが決定しました・・・・
まぁボディの色が決まればプリントのカラーは自ずと
2色のボディーカラーに相性のいいプリントカラーをチョイスって感じなんで
決まってくるのですが
俺はここからまた怒涛の迷いが生じ
ドツボにはまって行きます。
それはZIPを付けるのか付けないのか
と言う問題です。
悩みに悩んだ挙句
俺はZIPパーカーを選びました。
もう発注は済ませ、完成と言うところまできて
やっぱジップパーカーじゃなく
プルオーバーで作りたい!!
と心代わりしてしまい
多くの損害を出してしまいました笑
もう完成してんじゃん!!
出せばいいじゃん!!って思うかもしれませんが
ZIPの黒が重い雰囲気を与えていた点が
どうしても納得出来なかった事
じゃシルバーのZIPにしたらって考えたんですが
シルバーだと俺のイメージよりチープになり過ぎる
って言う理由で嫌だった事
この二つの理由で
当初の予定通りプルオーバーでリリースする事となりました!!
で完成したのがこのパーカー達です・・・・
って言いたいですがこれで終わりじゃない。
やっと完成だぁーと
完璧なものが届いたところで
また一つ俺の納得の行かん部分を見つけてします。
それはタグ。
コモンズのタグは80年代ぽくない。
じゃ80年代ぽい
あえてちょっとチープで雑なタグを作ればいいじゃん!!
ってなるんです笑
この考えがまた俺をドツボにはめ
混乱へと導くのです。。。
あー、あえて安っぽいタグかー
簡単そうやねーって思うかもしれませんが
それが難しい。。。。。。
今の刺繍の技術は進歩しすぎていて
どんなにチープであえて安っぽいタグを作ってと
発注しても、それなりにちゃんとしたタグが来るんだよ笑
まだ今より機械や技術が発展していなかった
時代にはその時代の機械や技術でしか出せない雰囲気があり
それを再現するのは非常に難しく
困難を極めます。
自宅に眠っているお宝級の80年代のビンテージウェアを
掘り出してタグをチェックして
その写真を送ったりしながら
そのファクトリーに何度も何度もやり直してもらって
完成したのがこちらのタグ・・・・
あえてチラ見せですが
ぜひ店頭で見てください!!
まじでこのパーカーだけのために
わざわざタグ作りました!!
我ながらもう俺はいかれてるって思ったよ笑
で今度こそ完璧に完成したのがこのパーカー達・・・・・
ボディは80年代風をとことん追求し
少しざらっとした表面のコットンボディ
裏地は去年のチャンピオンパーカーを引き継ぎながらも
よりトレンドのフリース感の強い裏地をチョイス
もう何かとオーバーサイズになりかけている
昨今のパーカー事情に嫌気もさし
中指を立てる気持ちも込めて
シルエットも80年風の身幅はやや広め、丈はややショートと言う
絶妙なシルエットで仕上げました!!
サンプリングは超えて行け
そして過去の自分も超えて行け
そんな俺の数ヶ月間による
孤独で脳みそがいかれそうになった戦い
この戦いを乗り越え、そして勝利し生まれた
スケートボード界第2次ブームの一役
そしてスケート文化の発展に貢献した
スラッシャーの原点である80年代をも
サンプリングしたパーカー!!
ここまでこだわってパーカー作るやついる?
俺ぐらいでしょ。
こんだけ本気で服に向き合ってる奴知ってる?
俺ぐらいでしょ。
そりゃ3色買いマストな!!って言うでしょ。
これだけこだわって作り込んだんだから。
強いチームにはエースがいる
強い組織にはリーダーがいる
今期一番悩み
もっとも苦しみながら
生まれたこの新たなる名作は
間違いなく今期の”エース”
TEAM ILLCOMMONSの圧倒的”エース”
俺は服を都合いいように利用しない
俺は服屋で服売って飯食ってるけど
俺はこう言うファッションって言う文化
ファッションに影響を与えた様々なカッコいいカルチャーを
後世に残し、そして伝えたいって思いで服作ってる
俺が作った服を題材や教科書にして
こうやって70年代、80年代にカッコいいカルチャーが誕生したって事知ってもらって
それはアメリカが生んだ世界の男子達を熱狂させる文化にまで発展したこと
こう言う事実を俺の作った服をきっかけで知ってもらったり
また再認識してもらって
ファッションがただ着る物じゃなくカルチャーって事を理解してもらって
みんながもっとかっこよくなってくれたら俺は嬉しいっす!!
むしろそうじゃなきゃ俺が服作る意味なんてないよ
ぜひこのパーカーから
スケート文化を
そしてILLCOMMONSのサンプリングの美学を
そしてショーンコモンズのファッションに対する
本物の情熱と愛を
感じて頂ければ
デザイナー冥利に尽きます。
ずっと一貫して言い続けてる
俺は本気でカルチャー売ってんだ。
By ショーンボーイコモンズ
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